つげ義春旅写真

5−高遠(長野県)

 またまた迂回してさらに街道を北上し高遠へ行った。ご存知桜の名所で丁度満開だった。桜をめでるようになったのは、西行の歌以来なのか? 桜にさほど関心を示さない私は風流に縁のないリアリストなのだろうか、花に酔うこともなかった。高遠は桜以外にも落ち着いた城下町として人気があるようだ。
 この高遠から先の秋葉街道は杖突街道と名を変え、甲州街道の茅野へ至るのであるが、その始発点らしい道は、町の裏側に位置し、表通りとくらべひっそりとして、泊まってみたいような旅籠屋が営業をしていた。この高遠には井月も真澄もやってきたそうだ。
 
  いま写真のネガを見ると、下栗に集中して他をあまり写していないのが残念でならない。三人の旅であるから、自分の関心だけで行動するのを遠慮したのだろう。高遠の中心街はほとんど写していない。
 このあと、天竜川の右岸、西箕輪村の方も歩いてみたけれど、とくに印象に残る所ではなかった。(2008年1月記)

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