つげ義春旅写真

篠栗霊場−1 福岡県(1970年10月・1972年1月)

 福岡県の篠栗(ささぐり)霊場は、四国霊場のミニ版としてはかなり規模の小さなもので、へんろ道の全長は40Kmしかなく、三日で巡ることができる。それでも起伏の多い地形は山あり谷あり、滝も十本ほどかかり変化に富んでいる。
 八十八ケ所の札所のうち、住職のいる寺は15ケ所ほどで、ほかはほとんど無人の堂で、農家やへんろ宿の人が管理をしているという。僧侶の在住が少ないと、民間信仰や迷信などが紛れ込むようで、まじないや占いをしたり、怪しげな薬草などを売っている札所もあり、素朴で土俗的な趣きを見せている。  そうした雰囲気に魅せられて、私は二度訪れ、写真もたくさん写しているのだけれど、紙数の都合で一部しか紹介することができない。篠栗霊場は番号順に巡るのは不可能なほど順路が入り組んでいるので、ここに並べた写真も順不同のままにしてある。

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