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佐藤完兒郎 著
ISBN 4-89289-117-7
四六判上製・
「物質的な繁栄に目を奪われ、表面的な価値のみを競い追い求めるという退廃的な風潮が支配する中で、人間の非人間化が進み、人間らしい暖かい感性がしぼんできているという今日的情況にあっては、人から嘲笑されながらも愚直なまでに純粋に生きたゴッホの生涯はひときわ輝いてみえる。」(本書より)
著者は、ゴッホやタゴールを中心に、宮澤賢治や岡倉天心を通して、アメリカインディアンやアポリジーニやアイヌなど先住民族と呼ばれている人たちの、平和で慈愛に満ちた生活を振り返り、さらに、アジアの子どもたちの姿を凝視することによって、表現の問題へと迫っていく。
「美術することは、生き方の問題と切り離して考えることはできない」とするのが、著者の基本姿勢である。本書は、「表現論」「美術教育論」であるよりも、現代に向けてのひとつの文化論、文明論である。